動化家3
本物の家族
ケリーは男性を追いかけていた。

男性は港で止まった。

男性だけが離れた。
すかさず、木の箱を開けてチコを助け出し、2人は逃げた。

ケリーは秘密基地に、チコを連れてきた。

ケリー「ここなら安心だよ…。」

チコ「ありがとう…。」

ケリー「あいつ今更、俺に謝ってきた。」

チコ「パパの事?」

ケリー「うん…。でも、あいつは俺達を売ろうとした。目的は金。金さえあれば、他は何もいらないみたいだ…。」

チコ「そうかな?私にはそうは見えないよ?謝ってきたって事は、今までしてきた事を反省するって事だと思う。また1からスタートする為に……。」

足音が聞こえた。

男性「話しは終わったかな?この盗人が…!いいだろう!お前も連れて行ってやる!」

2人は男性に捕まり、ロープで縛られ、港へ連れて行かれた。
港には、パパがいた。

パパ「離せ…!私の大事な家族を離せ…!」

男性「あんたか…。いや離さないな!この2人は使えそうな道具だ…!」

パパ「道具なんかじゃない!私の家族だ…!」

パパは、男性から貰ったお金を全部、箱に入れて渡した。

パパ「金はいらない!家族を返せ…!」

パパは剣を構えた。

男性「戦いは苦手だ…。返してやるよ!」

縛られた2人を返し、男性は逃げた。

パパ「ケリー…。チコ…。すまなかった。金より勝る物は、家族…。それに愛情と温もりって事を忘れていた…。こんなにも怒られたのは初めてで、息子と喧嘩しているようだったよ。」
ケリー「やっと分かってくれ……。」

ケリーは涙を流してパパの胸に飛び込んだ。

パパはギュッと抱きしめた。

チコ「良かった…。私は、これにて失礼するね。親子仲良く暮らしな…。」

パパ「何処に行くんだい?」

チコ「仲間のとこと家族のとこかな?」

チコは行った。
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