動化家3
リリVSマイリー
リリはマイリーばあさんを睨みつけていた。

ジオラ「3回戦開始…!」

リリは一歩下がった。

マイリーばあさん「怖いのかしら…?」

リリ「あんたなんか怖くない…!」

リリは目を赤くして杖を振った。

リリ「この者の命を奪う為…。赤の魔法発動する!」

リリは赤い炎に包まれた。

ジオラ「マイリーばあさん!危ない…!」

マイリーばあさん「赤の魔法使いは、孫だったんだね。」

リリは軽く杖を振ると、炎と毒針が混ざってきた。

マイリーばあさんは軽く避けた。

マイリーばあさん「こんなもんかい…?」

リリ「今のは腕ならしよ!次は本気…!」

リリは杖を振った。

次は、渦巻きが来た。

マイリーばあさんは、軽く避けた。

マイリーばあさん「魔力が鈍ってるね…?私から行くよ…!」
指を鳴らすと、リリの真上から槍が落ちてきた。

避けても避けても、近づいてきて1本刺さった。

リリは動けなくなった。

リリ「何をした…!」

マイリーばあさん「痺れ薬よ…?身体が痺れて動けないでしょ?1時間は動けないはず…!」
リリ「くそっ…!」

マイリーばあさん「リリ…。あなたの仲間は誰?」

リリ「ガイラス様と夜桜さんよ…!」

マイリーばあさん「あなたの友達は?」

リリ「友達は……。」

マイリーばあさん「あなたの家族は誰?」

リリ「家族は……………。」

マイリーばあさん「あなたは…あなたは…。」

リリ「私は1人だ…!友達も家族も居ない。居るのは仲間だけ…。」

マイリーばあさん「仲間を失って、あなたはこれからどうするんじゃ?」

リリ「1人で……。」

マイリーばあさん「生きていけるって本当に言える?ジオラもシューケルも、あなたを心配してる。魔法対決も、2人にリリを傷つけるのが嫌だから、ガイラスと夜桜とバトルしたのよ。」

リリ「私を心配……?」

マイリーばあさん「まだ分からないの…?」

すると、サリアが足を引きずって来た。

サリア「あなたは、動化家の当主様よ…。当主様を心配する人はたくさん居るのよ…!私もその1人なんだから。お願い…。目を覚まして……。」

サリアは涙を流して倒れた。

ジオラとシューケルが駆け寄った。

ジオラ「頼むよ…。リリ…。俺達の当主様だろ?」

シューケル「仲間を傷つけないでくれ…!」

2人も涙を流した。

リリは杖を捨てた。
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