動化家３

ゴールクの子供

月日が経って、１１月のある日でした。
ゴールクは、未だに大魔法使いになっていました。
リリはと言うと、子供が生まれていたのでした。リリはある決意をして、ゴールクの部屋に来た。
リリ「私は、当主を辞めます！」
ゴールク「何バカな事、言ってるの！」
リリは、辞退届を出した。
ゴールク「まぁいいわ。新たに決めたらいいだけだし。」
リリ「それでは…。」
ゴールク「待ちなさい！あなたの子供は、私が預かるわ！」
リリ「何バカな事を…。」
ゴールク「それが嫌なら、サリアの子供を連れて来なさい！」リリはジオラの元へ行った。
ジオラの部屋に入った。ジオラは、暗いままだった。
リリ「ジオラ…。話がある。」ジオラ「なんだ？」
リリは、土下座をした。リリ「サリア様とジオラの子供、リアをゴールクに渡してくれないかしら？」
ジオラ「ダメに決まってる！」奥から、リアが来た。
リアは、少し大きくなっていた。人間で言うと、小学１年生くらいだった。
リア「パパ…。私、行ってもいいよ？」
ジオラ「ダメだ！サリアが居なくなった今、俺は、リアだけが生きる希望なんだ！」
ジオラは泣いていた。
リリ「そうよね。ごめんなさい。私の子供をゴールクに渡すわ。」
リリは出て行こうとした時、リアがリリの手を握った。
リア「リリさん。連れて行って。」
リリ「ダメよ。パパの元に居なさい。」
ジオラ「リア…。お前…。」
すると、サリア様の霊が出た。ジオラには見えたのだ。
サリアはジオラの耳元で呟いて消えた。
ジオラ「リア…。行ってこい。」
リア「パパ…。うん！」
リリは、リアを連れて行った。ジオラ「サリア…。お前の言うとおりだな。もう、リアは自分の意見が言える年頃だ。尊重しないとな。ありがとう…。」
すると、サリアがまた出た。
サリア「私は、あなたの側に居ます。だから、暗くならないで。」
ジオラは、透明のサリアの身体を抱きしめた。
リリは、リアをゴールクの部屋に連れてきた。
ゴールク「お名前は？」
リア「リアです！」
ゴールクはリアを抱きしめた。ゴールク「可愛い名前ね！でも、今日からは、アリアが、あなたの名前よ！」
アリア「アリア…。うん！」
ゴールク「私の事は、ママとお呼びなさい！」
アリア「ママ…。」
ゴールク「あなたにはもう用はないわ！出て行きなさい！」
リリは出て行った。
空から、雷と一緒に子供が降りてきた。