動化家３

魂の儀式

アルスは、魂の儀式の本を読んだ。
アルス「魂の儀式とは、己の魂を死んだ人に与える儀式。儀式に必要なのは、白い服と、魂をあげたい人が身につけていた物をまとい、魔法陣を書いてこう唱えよ。魂の儀式を行う。私は、自らの魂を死んだ人に授ける。この願い受け取って下さい。そう唱えて、空から、翼をつけた人が出てくる。それが、死んだ人だ。死んだ人に口づけを交わした時に、魂の儀式は成功となる。」

アルスはため息をついた。

アルス「こんなに短い人生だった…。もっと生きたかったな。お母さんと一緒に居たかったな。」
アルスは泣いていた。

すると、庭にライジが来た。

ライジ「魂の儀式か？」
アルス「なぜ、それを？」
ライジ「聞こえてた。脅されたんだろ？する事ない！俺は、いつでも死ぬ覚悟はあるが、お前はまだ、充分に生きていない！」
アルス「でも、私はやるよ！」
アルスは本を持って、どこかに行った。

儀式を行う夜になった。

白い服をまとい、リリの身につけていた杖を持ち、庭に来た。
ビアンテがいた。
ビアンテ「魂の儀式やってもらおうかしら？」
アルス「はい。」
アルスは魔法陣を書いた。
アルス「私は、自らの魂を死んだ人に授ける。この願い受け取って下さい。」

空から、翼をつけたリリが降りてきた。

アルスは、リリに口づけを交わした。
すると、アルスの口から魂が出てきて、魂とアルスは空へ消えた。

目を覚ましたリリ。

リリ「何で生きてるの？」
ビアンテ「お久しぶり。」
リリ「ビアンテ？何であなたがここに？」
ビアンテ「アルスさんが、魂の儀式を行って、あなたを生き返らせたのよ？」
リリ「アルスが？どうして？」ビアンテ「ライジくんの事を記事に書きたくなかったら、リリを蘇らせる事って言ったら、素直なのかしら？返事をしたわ！」
リリ「なんて事を…。」
ビアンテ「あなたにやってもらたい事があるの。正式には、４人いるんだけどね。」
リリ「なによ？」
ビアンテ「闇黒最大魔法って知ってる？」
リリ「えぇ。確か、滅んだはずよね？」
ビアンテ「蘇ったのよ！あなたと残りの３人で倒してほしいの。倒してくれたら、アルスを返すわ。私の魂を差し出す。」
リリ「わかったわ。」
ビアンテ「明日の午後８時に、闇黒島で待ってて。」
リリ「１つ聞いていいかしら？どうして、新聞記者が、私に依頼するの？」
ビアンテ「弟が人質になってるからよ！」
リリは地図を貰った。