動化家3
ビアンテの弟
一方、倒れたリリを男の子が小屋に運んでいた。

ベッドに寝かせた。

数分後、リリは目を覚ました。そこには、男の子の姿があった。

?「お姉ちゃん…。大丈夫?」
リリ「あなた誰?」

ビアン「僕は、ビアン。」

リリ「ビアン?ビアンテの弟なの?」

ビアン「知ってるの?」

リリ「あなたの、お姉さんから依頼されて来たの。あなたを助けるようにね。」

ビアン「そうだったんだ。でも、僕は帰れないんだ。」

リリ「どうして?」

ビアン「僕は、元々、捨て子だった。捨て子の僕を拾ったのは、今のお姉ちゃんビアンテ。だけど、僕を捨てたのは、リーラと言う女性。リーラの夫が、今蘇っている男性なんだ。僕は、その男性より、魔力があって、僕を、闇黒最大魔法の後継者として選んだんだ。」

リリ「どうしてそこまで分かるの?」

ビアン「僕は、生まれてから、ずっと記憶があるんだ。」

リリ「でも逃げないと…。」

すると、ビアンテが来た。

ビアンテはビアンをビンタした。

ビアンテ「やはり、ここに居たのね。」

ビアン「お姉ちゃん…。」

ビアンテ「お姉ちゃんも、魔力ぐらいあるんだからね。帰るわよ!」

小屋に、闇黒最大魔法を蘇らせた、ビアンの父親が来た。

レジック「我が名は、レジック!そこの娘二匹!わしの息子から離れなさい!さもなければ、この場で消してやる!」

リリはとっさに、ビアンテの手を握り、小屋から出て行った。

レジック「我が息子よ!今こそ、後継者の血をお前に飲ませよう!」

レジックはナイフで、小指を切って、血をコップに注いで渡した。

ビアン「飲めないよ!こんな物…。」

レジックは無理矢理、飲ませようとした時、コップをゴールクに奪われた。

ゴールクは一気に飲み干した。
ゴールク「こんなガキに任せるなんて、血迷った?あなたを復活させたのは私よ?ご主人なのよ?」

レジック「そうだったな。しかし、ビアンは、私の血を受け継いでいる……。」

ゴールク「だったら、結婚したらいいじゃない?そしたら、私が、後継者になるわよ?」

レジック「その手があったか。」

ゴールク「でもガキはまだ結婚するには早い。成長薬を飲ませなさい。惚れ薬もね。」

ゴールクは、レジックに薬を貰った。

貰った薬を水に溶かして、ビアンの口に注ぎ込んだ。

みるみるうちに、ビアンは大人になり、人間で言うと20になった。
大人のビアンは、まさに美男子。

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