あの空の向こうに
「恭哉くんっ!?」
「「恭哉じゃん。」」
私と杏子と涼の声が重なった。
そう…私の気になる人。
「雪奈ちゃんに好きな人がいるって…
ゆってなかった??」
「あ…それゎ…。」
「えー教えてくれないの??」
そうやってすねる恭哉くんは、
めちゃくちゃ可愛かった。
「あのねー恭哉ぁー…」
「杏子っ((汗」
杏子が何を言おうとしたのか分かったから、
焦って止めた。
…だが、恭哉くんは聞こえてたみたいで、
「え?杏子どしたぁ??」
と、首をかしげていた。
「あ、雪奈ちゃん。俺の事…
初めてだよね??」
「うん。…そぉだね。」
杏子と涼が、レジに行っている間、
恭哉くんは私に喋りかけてくれた。
「俺は、3組なんだ。
雪奈ちゃんは??」
「…私は、2組。」
隣の…クラスだったんだ…。
そんなことを思って、
1人で、ニヤける私…。
「俺、雪奈ちゃんの事、
すっごく可愛いって思ってるんだ。」
中学生なのに、
めちゃ大人っぽい格好をしてる
恭哉くんに…。
『すっごく可愛い』って
ゆってもらえたんだ。
「ありがとう////」
可愛いなんて言われたから
嬉しくて、
つい、めちゃめちゃ笑顔で
お礼を言ってしまっていた。
「別にぃー…。」
あれっ?
そっぽ向いちゃった…。
そう思って、
私はしどろもどろになっていると
「雪奈って…呼んでいい?」
「えぇっ…。」
いきなり言われたので、
驚いてしまった。
「ダメ?」
ヤバいです…。
可愛すぎてたまりません////
「…別に…いいですよぉ??」
照れながら行ってしまい、
私は、すごく焦った。
…多分。
私の顔は、真っ赤になっているだろう。
「じゃぁ、俺の事も、
恭哉って言ってな。」
「はいっ。」
恭哉とは、今日1日で、
めちゃめちゃ仲良くなった気がした。
「メアドもー^^」
「恭哉って人は…。」
恭哉がねだってきたので、
仕方なく?メアド交換をした。
…嘘。
本当は、メアド交換がすごく嬉しかった。