tender dragon Ⅰ
「明日から1週間ここに泊まることになるからね。俺もついていくから、荷物取りに行こう」
うそ、あたしここに泊まるの?
男しかいないのに?
希龍くんたちだから大丈夫だとは分かってるけど、さすがにまずいでしょ。
だいたい、ここは安田さんの家だし。
「ほら、行こう。」
断る暇もなかった。
あたしの手をギュッと握った希龍くんが、立ち上がって玄関に向かう。
それに引っ張られて、あたしも玄関に向かう。
「ちょ、待って希龍くん!」
「何?」
「さすがに泊まるのはダメでしょ?ここ安田さんの家だし…」