tender dragon Ⅰ
「あ、それ外さなかったんだね。」
「あー…はい。意外と可愛いっすよ(笑)」
ブサイクなのになぁ。
「行きますよ?」
「うん、行こ!」
あれって確か、ジュースについてたおまけだったよね。
いらないから無理矢理春斗のバイクのキーにつけたんだった。
いつだったかなぁ…
あたしはこれから、希龍くんと出掛ける予定で。どこに行くのかなんて聞かなかった。
待ち合わせが西高なのも、何でか分からない。
どこに行くのか、少しだけ楽しみだった。