tender dragon Ⅰ

「学校どうする?」

「希龍くんは行くの?」

「俺は安田の家で寝るよ。」

と言って、1つあくび。


希龍くんが行かないなら、あたしも行かなくていいかな。

泣きすぎて目腫れてるから、みんなに見せられるような顔じゃないし。


「じゃあ、あたしも安田さんの家にいる」

「一緒に寝る?」

「寝ません!」

「あはは、冗談だよ」


楽しそうに笑いながら、希龍くんはバイクを進めた―…

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