わたしのヒーロー
「友達…うん!友達!!みぃと玲海は友達!!」
「わぁ…」
玲海はほんとの友達ができたこと無いし、女友達もできたこと無いし、みんな悪口言ってきたりする。友達に呼び捨てされるのも初めてだ。
「わたし、友達初めて!」
「え?みぃも?」
二人はすごく似ていた。
外見も少しだけ似ていた。
そのあと二人はずっと喋っていて、夕方になったときみぃは突然立ち上がった。
「もう帰らなきゃだ…。寂しいな…」
「そっか、もうこんな時間か…」
「やだな…寂しいよぉ…」
「ねぇ!今さ、夏休みじゃん!?いつでもおいで!!」
「え?また来てもいいの?」
「もちろん!明日もおいで!!」