わたしのヒーロー
「久しぶり、 玲海ちゃん。」
相川優がきた。
相川が来るというのは大抵悪いことしか起きない。
玲海にとっては相川が側に来ることがトラウマでもある。
「いずみから聞いたんだけど、柚希と幼稚園に来たんでしょ?」
「うん…」
「なんで?」
「え……」
なんでそんなこと聞いてくるのかな?
いけないことなのかな?
玲海は相川がなぜ怒ってるかわからず、その怖さに怯えていた。
相川はいつも以上にツンケンしていた。
「おい!なにしてるんだ!」
声をかけてきたのは意外なヘタレ君だった。