わたしのヒーロー
「ねぇ玲海。牛乳好き?」
「‥‥普通」
「じゃあこれあげる!!」
ビシャ!!
相川は玲海のお弁当に牛乳を入れた。
「おい!!!!」
「あら柚希。相川さまがお呼びだからこっちきなさい?」
相川はちびっこモデルをやっていた。
だからクラスからも幼稚園中からも人気だった。
「そんなこと言ってる場合!?
お前これはひどすぎだぞ!!」
「だって手が滑っちゃったから~。」
「手が滑っちゃったって‥‥おい!‥‥何すんだよ!!」
相川といつもいる女の子達が一斉に柚希にしがみつき
そのまま連れていってしまった。
「何すんだよ!!離せよ!!」
「玲海ちゃん、どう?お味は。」
「‥‥‥‥」
ガタッ
「あ!ちょっと!!」
玲海は耐えられなくなり教室を出てしまった。
それからずっとこんな日々が続いた。