わたしのヒーロー
その日、わたしは久しぶりにお庭に出た。


そういえばみぃに話さなきゃ…
今まで起きたことと、お引っ越しのこと。
なんて言えばいいのかな?
そのまま言えばいいのかな?
全部?でも全部言ったら長いし…

もしかしたらもういるかな??!

「みぃ〜…。み………」
あれ?声が出ない…!?
どうしよ…なんで??
声が出ないよ…
助けて…。


「深呼吸するんだよ」

"!?みぃ!!"


振り返るとそこにはみぃがいた。
わたしはとりあえず言われた通りに深呼吸をした。
みぃが合図をくれるから、それに乗るように深呼吸をした。


「ゆっくりでいいから、全部聞かせて」


「みぃ…ありがとう。でもなんで声出ないってわかったの?」



「なんとなくかな?玲海のことならなんでもわかるもん!だから今抱えてるもの、全部話して?」


みぃ…
みぃがそう言ってくれたんだから、
全部話そう。

ゆっくり…話せること全部…





「実はね…」


そしてわたしは全部話した。
みぃはその間、黙ってわたしの話を一つ一つ聞いてくれた。



< 61 / 87 >

この作品をシェア

pagetop