わたしのヒーロー

あの子



夏休み一日目、家の庭で遊んでたらお母さんが声をかけてきた。


「柚希が来たよ。」


「え?!ほんと?!」

「うん。でもね、今日から旅行行くって連絡だけだからもう帰っちゃったわ。」

「そっか…」

「お母さん今お菓子作ってるから待っててね!美味しく作っちゃうよ♪」


「うん!わかった!」



玲海は仕方なく、することもないので花に水をあげたり雑草を抜いたりしていた。


その時、


カサカサ…



「え‥‥?!」

誰もいないはずの草たちの中からカサカサ音が聞こえた。



「だれ‥‥?」








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