イケメン男子に囲まれて。
靴箱に入っていたのは手紙。

言うならラブレター。

いやぁ、ピュアだねー今時の女子は。

まあ、私も今時の女子だけどね。

「ごめん!紗理菜」

「大丈夫だよ。行ってきな?」

「ありがとう!!!」

優しいな、紗理菜。

ラブレターには体育館の裏と書いてある。

お決まりだな。

手紙の内容はラブレターだから告白なんだけど返事を聞きたいと書いてあった。

「明日にしてほしかったー」

ちょっとひどいことを言いながらダッシュで体育館裏へ。

そこには女の子が一人。

ポツンと立っていた。

「えっと?君?この手紙書いたの」

「あ、はい・・・」

あ、今の仕草可愛いな。

女の子は赤面しながら言った。

「あ、あの!!好きです!付き合ってください!!」

「ごめんなさい」

「そ・・・うですか」

「本当にごめん」

本当にこの子には悪いと思う。

だって勇気を出して告白したんだもんね。

それを「ごめん」の一言ですませる私もひどいね。

でも、それしか言いようがないっていうか・・・。
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