ゆびきり
3章 進歩

勇気

【陸斗サイド】
 俺が、愛羅の事を突き放してから、1週間。
 あんなに、愛羅の事を気にしていても、いつも近くに松尾がいるから、何もできない…
 

 そんな事を、考えていたある日…


 部活は、正式に入ることになって、俺は男子バスケ部に入った。
 愛羅は、男バスのマネージャーになったようだ。
 翔先輩は、女子マネージャーの高山美優先輩と付き合っていている。
 で、その美優先輩のお気に入り?って感じなのが、愛羅。 
 なんか、仲良すぎだろ!
 
 

 俺は、部活中に忘れ物をしたことに気づき、教室に取りに帰った。 
 すると、松尾の声が、聞こえてきた。
「碓氷なんて、簡単よ!だって、あいつ高橋愛羅のことが、好きなんだもん!だから、高橋から振ってもらう。そして、へこんでいるところを、あたしが救ってあげるの!」 
 松尾、高飛車だな!
 でも、誰に話しているんだ?と、思って中を見ると、優姫と、理華がいて、その前に松尾がいた。
 2人とも、困った顔して立っていた。
 すると、向こうから足音が聞こえてきた…
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