ゆびきり
 すると、愛羅は教室に入って行った。
 そして、松尾の所に行くと、いきなりバシッと、音を立てて松尾の頬を、叩いた。泣きながら…
 松尾も、優姫たちも、もちろん俺も、目を見開いた。
 だって、普段自分の感情を、表に出さないのに、いきなり愛羅が松尾の顔を、叩いたから。
 
 そして、
「陸斗の気持ちも、考えろ!」
 そう言って、走って教室を出た。
 愛羅は、俺の前を、通ったが気づいていなかった。

 俺は、忘れ物をとるために、一度教室に入り、ダッシュで愛羅の事を、追いかけた。
 無意識なことだった。 
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