ゆびきり
 【陸斗サイド】
 今日は、高校の入学式
 大好きな幼なじみと、同じ学校にいける!
 それだけで、幸せになっているような気がする。
 いつものように、愛羅を向かえにいく。
      ピンポーン
「はーい!」
「碓氷です」
 受け答えているのは、愛羅の母親だった。
「あー!陸斗くん!まだ、愛羅の準備が終わってないのよ!」
「じゃあ、待ってます!」
「だから、愛羅の部屋に行って、準備が終わるの待っててあげて!」
 愛羅の母親に、無理やり部屋の前まで、あげられた。
 どうしよう?入ったほうがいいよな?
 思い切って入ってみよう!
「愛羅入るぞ!いいな」
 愛羅が、返事をする前に入った。
 どこが、準備終わってないんだよ。
 着替えも、終わってるし。
「お前、着替えが終わってるなら、早く降りてこいよ!」
 あー!またやってしまった!
「あとちょっとだけ、待ってて!」
 2人で、散々言い合った。この時は、こんな言い合いも出来なくなるとは、思わなかった。
「陸斗、終わったよ!」
「おう、行くか!」
そして、俺たちは学校へ向かった。
< 5 / 91 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop