ゆびきり

彼女の気持ち

【陸斗サイド】
 衝撃の事実を伝えられて、2日後。
 愛羅は、昨日氷室のやつに呼ばれてたみたいだが、俺と一緒にいてくれた。
 んで、今日は愛羅は日直で早く来ているはずなんだが、いない。
 教室にもいないし、靴箱には靴もない。
 クラスメートに聞いても、誰も見てないって。
 すると、ある女子グループが、話しているのが聞こえてきた。
「氷室先輩、今日来ないね…」
「いや、来てるらしいよ。なんか、朝練してる子が言ってたんだけど、女の子を連れて体育館の近くにいたんだって」
「その女の子って、最近噂の…許嫁だったりして!?」
「ははは…、まさかね?」

 いや、絶対に愛羅だろ!?
 昨日のメールの事を、怒ってるんだろう?
 早く愛羅を助けに行かないと…
「陸斗、どこ行くの?」
「優姫、俺遅れてくるかも!先生によろしく!」
 優姫に、一言残して俺は体育館に向かって走り出した。
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