性悪王子の婚約者!?
お母さんやお父さんが居なくなった後、
たくさん泣いたよ。


枯れ果てるまで。



[…ごめんなさい。
いきなり死んでしまって…]


いいよ。

お母さん達が悪わけじゃないでしょ?

[いや、まだ小さいお前を
1人にしてしまって
支えて上げられなくてすまなかった。]


頭を下げないで2人とも。


大丈夫だから。

大丈夫だったから。

[ごめんなさい。]


いいってば!!!


謝ったら
何か変わる!?

私がいじめられてたこと、

死にたいと思うくらい苦しんだこと、

全部誰も助けてくれなくて!

1人で頑張って!


(あれ…こんなこと言いたかったんじゃない…ただ…ありがとうって言いたかっただけ…)


でもね、

本当は苦しいときに支えて欲しかった!

大丈夫?って言ってくれるだけで

良かった!!

でも!私にはもう両親がいなかったから!


[…]

(あぁ…本当は私こう思ってたんだ…)


今だってさ!


お母さん達が本当のことを
教えておいてくれれば
こんなに苦しむことなかったのに!!

(あぁ…さっき感じていた怒りの原因は
 これだったのか。)


もっと前に知っていたら!

割り切れたかも知れないのに!!






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