好きな人ができました。
「ただいまー」
薄暗く電気のついていない家

私は階段を登って自分の部屋に駆け込んだ

部屋着に着替えて晴くんの写真を手に取る

「晴くん…武中くんを信じても大丈夫かな?」

写真の中で優しく笑う晴くん

その表情はまるで信じても大丈夫と言っているみたいだった

ガチャ!

「おねぇちゃん!」
「莉子…」
「帰ったなら言ってよね」「ごめんごめん」

「もぉ早くしたきてね」

妹が部屋を出た

「ふー信じてみよっかな」
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