好きな人ができました。
病室に入るとベットに横になってるお母さんがいた

「誰の赤ちゃん?」
「分からない…」

分からない?
「分からないで済む問題じゃないよ!!」

何で?何でよ?お父さんとは?どうなっちゃうの

「産むの?」
「えぇ」
「あっそ,好きにして」

それからお母さんは赤ちゃんを産んで赤ちゃんを連れて家を出ていった
私を捨てたんだお母さんは
それから中学では

『遊び人の子供』とか
『ヤリマン』とか

好き放題言われた

高校に入ってもまだ言ってくる人はいた

でもあの日から言われなくなった

「おい!ヤリマンなら俺とやろうよ」

「ヤリマンなんかじゃ」
「だってヤリマンなんだろ(笑)」

上から降ってくる笑い声
怖い…


「何なに?そんなに君たち欲求不満なのわけ」

「はっ?」
「違うって言ってるのに言い寄るのは好きって事だよね?」

「ちげぇよ!」
「じゃあ散れ」
私を初めてかばってくれて初めて…信じた人

だから陸は私にとって
“特別”な存在
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