幽霊
「きゃー!!西園寺様が登校なさったわ!!」
「西園寺様!!おはようございます!」
「あ、皆、おはよう。」
私、同性なんだが…
どうしてこんなに騒ぐのだろうと最初は思ったけど、今はもう慣れてしまった。
慣れとは恐ろしい。
「西園寺さん!おはよう。今日も美しいね。」
またか…。
今、私に話し掛けてきた男は九条新之助だ。
どうやらこの男は私のことが好きなようだ。
けど正直、うざい。
毎日毎日話しかけてきて邪魔。
「西園寺さん。教室まで一緒に行こう?」
…残念ながら私は三年A組である。
つまり、この男と同じクラスなのだ。
「悪いけど九条くん、私、寄るとこがあるから一人で行ってくれる?」
さっさと行け!
「寄るとこ?それじゃ、僕も一緒に行くよ。」
なんで、そうなるかな…。
「ごめんなさい。一人で行きたいの。九条くんは先に行って。」
「…わかった。先に行ってるね。」
「うん。ごめんね。」
心の中で舌打ちしながら歩き出す。
顔はいいほうなのに性格が残念だな。九条くん。
あんなのに好かれたって…
私が好きなのは…
「にゃぁ…」
「あ、ポチ。…元気にしてた?」
気がつくと学内のバラ園に来ていた。
足元には一匹の猫。
名前はポチ。
私が勝手につけたんだけど…。
「お前は可愛いなぁ…!」
しゃがむとポチが私の手に擦り寄ってくる。
「ねぇ?ポチ。」
本当に可愛い。
こんな可愛い子を捨てるなんて…。
「お前のご主人様はどんな人だった?」
この子は捨て猫だ。
野良だったら人間に近寄ってこないだろうし、毛並みもこんなに綺麗じゃないはず。
こんなに綺麗な毛並みをした野良の三毛猫はなかなかいないだろう。
ま、私の推測だけど。
「西園寺様!!おはようございます!」
「あ、皆、おはよう。」
私、同性なんだが…
どうしてこんなに騒ぐのだろうと最初は思ったけど、今はもう慣れてしまった。
慣れとは恐ろしい。
「西園寺さん!おはよう。今日も美しいね。」
またか…。
今、私に話し掛けてきた男は九条新之助だ。
どうやらこの男は私のことが好きなようだ。
けど正直、うざい。
毎日毎日話しかけてきて邪魔。
「西園寺さん。教室まで一緒に行こう?」
…残念ながら私は三年A組である。
つまり、この男と同じクラスなのだ。
「悪いけど九条くん、私、寄るとこがあるから一人で行ってくれる?」
さっさと行け!
「寄るとこ?それじゃ、僕も一緒に行くよ。」
なんで、そうなるかな…。
「ごめんなさい。一人で行きたいの。九条くんは先に行って。」
「…わかった。先に行ってるね。」
「うん。ごめんね。」
心の中で舌打ちしながら歩き出す。
顔はいいほうなのに性格が残念だな。九条くん。
あんなのに好かれたって…
私が好きなのは…
「にゃぁ…」
「あ、ポチ。…元気にしてた?」
気がつくと学内のバラ園に来ていた。
足元には一匹の猫。
名前はポチ。
私が勝手につけたんだけど…。
「お前は可愛いなぁ…!」
しゃがむとポチが私の手に擦り寄ってくる。
「ねぇ?ポチ。」
本当に可愛い。
こんな可愛い子を捨てるなんて…。
「お前のご主人様はどんな人だった?」
この子は捨て猫だ。
野良だったら人間に近寄ってこないだろうし、毛並みもこんなに綺麗じゃないはず。
こんなに綺麗な毛並みをした野良の三毛猫はなかなかいないだろう。
ま、私の推測だけど。