年上彼氏逆ハーレム
「んーっ、やっと終わったぁ!」
ようやく始業式が終わりぐっ、と伸びをする。
「ふぁ・・・・・」
「シオ寝てたよな」
「お前もな」
「寝てねぇし、ちょっとうつむいてただけだし」
「お前がうつむいてる時は9割の確率で寝てる」
「うっ・・・・・」
そんな二人のやりとりに私と愛耶は苦笑する。
「って言うか二人とも寝ちゃダメだと思うんだけど・・・・」
愛耶の正論にシオは寝不足のせいで不機嫌そうに返す。
「いや普通寝るだろ」
「校長の話無駄に長いし」
「たしかに長いけど・・・・」
ははっ、と乾いた笑みがもれる。
ちなみに最長記録は18分だ。
夏で猛暑だったから何人か倒れてたなぁ・・・・・・。
うん、懐かしい思い出だ。
「HR終わったら帰っていいんだよね?」
「あぁ」
「じゃあこのあとどっか行こう!!」
「俺バイト」
「俺も用事ある」
「あたしもピアノあるー」
「えー・・・・・・」
「夕方くらいに終わるから晩飯なら食えるけど」
シオの言葉に侑はパァッ、と目を輝かせた。
「じゃあシオの奢りで食べようね!」
「はっ!?ちょっ、」
待て、とシオが言い終わる前に侑はじゃあまたね!、と言って帰って行った。
「・・・・・あいつ聞いてないな」
シオはため息をついて怜華と愛耶とわかれた。