年上彼氏逆ハーレム
そんな感じで出会って、一緒に祭りをまわることにした。
少し屋台をまわったところでかずきにぃが「ちょっと待ってて」と言ったので神社の階段に腰をおろした。
そこで、
『・・・・あのさ、』
『ん?』
『俺、侑に一目惚れしたんだ。・・・・・俺と付き合ってくれないか?』
『・・・・・はい・・・・?』
『え、ホント!!?・・・・・良かった・・・・・・』
『(え、えっ・・・・・・)』
そして付き合うことになった私達。
勘違いとは言え嬉しそうな渉に言いだすこともできず、色々あったけど関係は上手くいっていた。
でも渉が高校を卒業して就職するためにこの町を出ていくと聞いて・・・・・・、
『侑、話しって?』
『・・・・・別れてほしいの』
『え、・・・・冗談だろ・・・・・?』
『本気』
『だって渉はこの町を出るから・・・・・・』
『大丈夫だよ!毎日電話するしメールだって・・・・・!』
『とにかく別れて!』
『っ・・・・・』
渉はその言葉に表情を歪めた。
『侑っ・・・・・』
腕をひかれてギュッ、と抱きしめられる。
『俺はお前のこと愛してる。・・・・・・離れたくないっ』
『渉・・・・・・』
表情は見えなかったけど渉の悲しそうな声に泣きそうになってしまった。