【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「ねぇ、いつまでそうしてれば良くなるの?」
どれくらいした頃かな。
仁奈が聞いてきた。
それに夜だと答えると
『吸血鬼みたいだね!』
って……。
だから俺は吸血鬼だって……言うの何回目?
「夜になれば動けるの?」
そんな保障はねーよ。
多分、動けるとは思うけど……俺だって自信はないから。
下手したら餓死ってことになるのか?
あ、てか血不足って……餓死で合ってんのか?
まぁ、何でもいいか。
「ほ、他に方法はないの!?」
コイツまじでバカだな。
方法なんて、ただひとつ。
お前の血を俺にくれれば解決するのわかってねーのかよ。