【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「な、んで?」
何でこんな事が?
「あたしっ、こんな事……っ!」
「わかってるって、仁奈がまだな事は。
彼氏すらいない仁奈がこんなわけないし」
うんうん、と大きく頷いたあたし。
「もしかしたらさ?
私に嘘吐いてて裏の仁奈はこういう子なんかじゃないかって……」
「きょ、京香!?」
「そんなこと想像すら出来ないわ」
クスクス笑って少しおどけた顔をする京香に、あたしは膨れた。