【完】愛の血−超勝手な吸血鬼


「どうも裏サイトに載ってたっていうのを誰かがコピって回してるんだって。
私は彼氏に転送してもらったんだけど……」

「誰が……」



誰がこんなことを?

こんな事して何になるわけ?


あ……。

そうか。

だから今日の朝から男子の目が気になったんだ。


あれって、これを見て……。



そこまで考えるとゾッとした。

背中に嫌な汗が流れる。



「仁奈、顔色悪いよ。
大丈夫!?」

「え?
ああ……うん」



今までニュースとかでしか見たことのない内容が、自分に起こるなんて思ったことすらなかった。

恐い事あるんだなー。
そう思っていた事が自分にだなんて。



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