【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
ちょっと京香ぁ~!
心の叫びも虚しく、その場に残されてしまった椎名冬夜とあたし。
それでなくても椎名冬夜とは気まずいのに。
なんて事いってくれてんのよ。
聞かれたら何て答えればいいわけ?
……って。
椎名冬夜は知ってるのかな、噂のこと。
もし知ってたら、どう思ったんだろう。
本当だって思ったかな?
信じて、あたしのこと……軽蔑した?
火のないところに煙はたたない。って言うもん。
なんか原因がなければ、こんな噂なんてたったりするはずがない。
そう思うかな?