【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
「冬夜君! どういうこと!?」
凄い剣幕で怒る繭を見て、またかよ? って思ったのが正直な気持ち。
「なにが?」
一応、気付いてないふりをするも
「先生の血飲んだでしょう!」
やっぱりバレてる。
昨日のアレか。
血不足かして体調の悪かった俺が保健室で寝ていたら、たまたま入って来た女教師。
嫌いなタイプではなかったし、向こうも満更じゃなかったし。
なんとなくの流れでそういうことになった。
「あぁ。てか何で、お前また知ってんの?」
別にバレたことは、どうでもいい。
けど、保健室には俺と先生しか居なかったはず。
それなのに、何でまた知ってるわけ?