【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
そんな事を思いながら、俺は適当に歩き続けた。
もちろん、その女も付いてくる。
どこをどう歩いたのか、気付けば自分の引っ越してきたマンションの前にある公園に差し掛かった。
あー、この道を抜けると繋がるのか。
後ろを振り返り納得している俺に
「あれ? 誘ってるのぉ?」
そう言って腕を絡めてきた女。
胸が腕にあたる感触は悪くない。
何となくそんな雰囲気。
ま、こういうときは遠慮なく頂くのが俺のポリシー。