【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
耳を澄まし、隣に集中すると
「ん……ふ。……んん」
って!!!
えええ!?
微かに聞こえてくる声は、それはもう怪しくて。
ちょ、ちょっとぉ???
「……んふ。……、……」
まじで!?
嘘でしょ!?
これって、もしかして……。
いや、もしかしなくても……もしかして?
嘘、やだ、ちょっと待ってよー。
本当にヤッちゃってる声?
どうしよう、あたし居るってバレたらマズイよね。
えー、どうしたらいいわけー。
さっきまでゴソゴソと動き回っていたのが嘘かのように。
あたしはピクリとも動かず。
息をするのさえ、忘れるくらいに。
両手で耳を塞いで、ソレが終わるのを待つことにした。