蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「はぁ、はぁ…」
あ゙ぁ!?
自分の気持ち!?
人に説教してる場合かよ!?
どういう意味やねん!!
全く意味わからんねんけど!?
しかも、こんな日に限って歩きとか運悪っ!!
いつもやったら、チャリ通やのに!!
イライラしながら、美紗たちを走って探した。
さっきから走り回ってるけど全然見当たらへんしっ!!
あ…、あのちっさい公園見てへんっけ……?
タタタッと緩めた足をまた速める。
――…あ!! おった…!
何か話してるらしい2人。
「み…さ……」
あたしの声は、最後には聞こえなくなるくらいにボリュームが小さくなっていた。