蒼空~キミの名前を呼ぶ~
斗真がだんだんと小さくなっていくと、唖然としていたまどかが声をあげた。
「え…っ!?
どうしたん!? ケンカ?」
何がどうなっているのかわかない、と言うような表情だ。
当たり前、だよね…。
話すべき…?
すると、まどかがあたしの瞳を真っ直ぐに見て、言った。
「隠し事は、なしやで…?
まどかたち、親友やろ…?」
悲しそうな瞳をしてそう言ったまどかを見て…
“まどかには言わなきゃ”
そう思った。
そしてあたしたちは、1限目をサボって屋上へと向かった。