蒼空~キミの名前を呼ぶ~



“ワカレル”…?


頭の中で、その言葉だけが駆け巡る。





「な…んで?」




恐る恐るその言葉を発すると、美紗は真っ直ぐと答えた。




「逃げてた。
ツラいからって、優しい斗真に逃げてた…!!

斗真には…
あたしよりも、もっと相応しい女の子がいる」







“あたしよりも”




「そんなん…あかんッッ!!!」



「え…、まどか…?」




大声を出したあたしに、美紗は目を丸くした。





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