蒼空~キミの名前を呼ぶ~
フワッと包まれた美紗のあたたかい体温に、また涙が溢れる。
「なんで、まどかが謝るの…?
謝るのはあたしだよ…っ。
すっごく最低なことして、
斗真だけじゃなくてまどかまで苦しめた…。
ごめんね…ッ
気づけなくて…、無神経なことして…
本当にごめん…ッッ!!」
あたしの肩が濡れた…。
美紗も…泣いてる。
あたしたちはお互い、ツラいことから逃げていたんだ…。
だから、今ここで…
素直に言えてよかった。
逃げていたって、
もっとツラくなるだけだから――…。