蒼空~キミの名前を呼ぶ~




あぁ…、

やっぱりあたしのしたことは、最低だった。




斗真だけじゃなかった…。


あたしは斗真だけじゃなくて、まどかまで傷つけていたんだ…。








ずっと、どんな気持ちであたしたちを見ていたのだろう…。



どんな気持ちで、あたしたちの応援をしてくれていたのだろう…。



誰にも言えずにひとりで苦しんで、どれだけの涙を流したのだろう…。







どうして、あたしはまどかのキモチに…苦しみに…気づいてあげられなかったんだろう。



ずっと一緒にいたはずなのに。

まどかの無理した笑顔を見ていたはずなのに―――…。














あたしは改めて、自分のしたことの最低さを思い知った。




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