蒼空~キミの名前を呼ぶ~


あたしは駄菓子屋の前の花に水をやる駄菓子屋のおばあちゃん見つけるとダッシュした。

速くもない脚で……。



「おやぁ、ミサちゃんとソラ君。

今日は2人だけかい?」


「うん!!ゆうちゃんがおこづかいくれたの!」


「そうかい、そうかい。」


くしゃっと顔をシワだらけにして笑うおばあちゃん。


「ミサ、おかしえらんでくるぅ!!」


あたしは、駄菓子屋に先に入って能天気にお菓子を選んでいた。






「ソラ君…、あの様子じゃミサちゃんに言ってないみたいだねぇ…。」


「…だって、言えないよ…。」


「でも…、確か今日じゃなかったかい…?」


「うん…。」




こんな会話してるなんて知らずに――…。





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