蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「慰めてあげる」
そうまどかちゃんに言われて、止まりかけていた涙がまた、溢れだした。
すると、まどかちゃんが立ってオレに歩みよってきた。
「………ッッ!?」
まどかちゃんに抱き寄せられていた。
まどかちゃんの甘い香りがする。
「さっきのアレ…ヘッタクソな笑顔!
ツラいクセにヘラヘラして」
美紗との…ことか?
やっぱり笑顔、つくれてなかったか…。
「慰めてくれんじゃ…ねぇの…?」
「高いで?」
「ふっ…金とるのかよ…」