蒼空~キミの名前を呼ぶ~
思わず笑みが溢れた。
すると、少し離れて頭をガシガシと掻き回された。
「ちょ…!! 何す…」
髪のセットにオレがどれだけ、時間を…
「……ッ!」
そこには満面の笑みのまどかちゃん。
「やぁーっと、笑った!
あんたは、そうやって
ヘラヘラ笑っとけばいいねんっ!!」
「さっきは、ヘラヘラするなって…」
「アレは我慢すんな、っていうことや!
そんなんも、わからんとか…アホやろ」
「アホなのは、知って…、…!?」
オレが言い終わる前に、まどかちゃんにもう一度、さっきより強く抱きしめられた。