蒼空~キミの名前を呼ぶ~
だけど、そんなあたしの思いを裏切って聞こえてきた声――。
「まどか、おはよー!」
その声を聞いて、あたしは嬉しくなる。
そして、自転車をこれでもかというほど、全力で走らせた。
――――キキィッッ
美紗の前で、急ブレーキをかける。
「おはよう!! 美紗っ!!」
「あはは
まどか、超元気だね」
その美紗の笑顔を見て、浮わついたあたしの心は、すぐに冷えきった。
作り笑いは、変わらない…か――…。
心から笑ってよ、美紗…。