蒼空~キミの名前を呼ぶ~
沈黙のまま学校に着くと、体育館のテラスには
既にクラス替えの紙が貼られてあり、たくさんの生徒が群がっている。
「見に行こっか!!」
「うん」
あたしたちは、人混みを掻き分けて前にクラス表の前に出た。
また、美紗と同じクラスでありますようにっ!!
あたしは、そう願って自分の名前と美紗の名前を探した。
あ、ついでに神崎も。
「……」
「あ、あった…!!」
自分の名前を見つけた。
その下に“沢渡 美紗”の文字。
そして、一応“神崎 斗真”の文字も。
「やったぁ! 美紗!!
また、一緒だよ!! …み、さ?」
美紗の顔を見ると、今にも泣き出しそうで。
「ホント…また、一緒だ…」
「え…?」
あたしはハッとして、クラス表をもう一度見た。