蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「そんなとき…
蒼空は、沢渡さんと再会した
蒼空は、沢渡さんと再会して、
手術をすることも考えたんだ…
沢渡と一緒に居たかったから…」
え――…?
その言葉に耳を疑う。
「蒼空が…あたしと…?」
「うん。 だけど…
もうその時には…悪化していて…
『安全は保証できません』だってよ
そんなのって…ねぇよな…」
少し俯き、拳を握りしめて下唇を噛む大嶋くんから、悔しさや悲しさが、伝わる。
そして、顔を上げて大嶋くんは言った。
「んでさ、
それを聞いた蒼空が言ったんだ――…」