蒼空~キミの名前を呼ぶ~
ドアを開けると、そこに居たのは予想通りの人物で。
「お久しぶりです
…蒼空のお父さん」
「美紗ちゃん…?」
あたしの姿を見て、驚いたというように少し目を見開いた蒼空のお父さん。
だけど、すぐに優しい笑顔を見せてくれた。
「大人っぽくなっていて
一瞬誰かわからなかったよ
綺麗になったね、美紗ちゃん」
「ふふ、
おじさんは相変わらず、カッコいいですね」
くっきりとした二重
薄い唇
スラッと高い鼻
ゆぅちゃんも美人さんだったけれど、蒼空は完全におじさん似だ。