蒼空~キミの名前を呼ぶ~
――――――…
キキィッ
「とーちゃーくっ!
て、ミサ大丈夫!?」
いや、大丈夫じゃないっす…。
飛ばしすぎじゃないっすか…?
目の前がぐるぐる回ってますよぉ~…
「ほらっ!
早く行かなきゃ入学式始まっちゃう!」
グイグイとまどかに引っ張られて行くあたし。
いやいや、
なんであんたは平気なんだ!!
てか、予想外の体力だな、おい!!
2人乗りで、しかもあんなに飛ばしたんだよ!?
なんで、息ひとつ乱れてねぇんだ!!!!
フラフラしながも、
見た目で人を判断してはいけない。
そう、思ったあたしだった…。