蒼空~キミの名前を呼ぶ~
「おはよ~!!」
なんとか、まどかにあの世逝きにされなかったあたし。
あたしたちが教室に入ると、斗真と大嶋くんが駆け寄ってきた。
「沢渡さん、ホントにありがとっ!!」
そう言った大嶋くんは嬉しそうにしながらも、瞳に大粒の涙を溜めていた。
蒼空はたくさんの人に愛されてるんだね。
「で、手術はいつやんの?」
まどかは
『もういいわ、このメンバーやったら』
と、標準語が面倒になったようで。
それを見た大嶋くんは『大阪弁可愛い!』と子犬スマイル。
その笑顔にまどかはキュン!!
その様子を見て、少し不服そうな斗真。
なんか…いい感じじゃない!?
と、思い出してニヤニヤしていると、まどかからキツい一言。
「美紗、ニヤニヤしてキモい
てか、手術いつなん?」
キモいって…ねぇ?