蒼空~キミの名前を呼ぶ~



「ウノしよ、ウノ!!」



斗真が『ジャーン!!』と言って、鞄からウノを取り出した。


君は学校に何しにいってんだ、おい。





「もう神崎、帰れ」



蒼空はさっきに増して、呆れ顔。




「え、ひどい!
ウノしよーよ、みんなで!!」


「おまえはアホか」



アホだよ、アホ。
うん、絶対にアホだって!!




すると、斗真は少しムッとしてから、すぐにニヤッと口角を上げた。




「オレ、美紗よりはマシ~♪」



な…っ!?



「んなもん、知ってる」



なぬっ!?

ま、まどか様!!
コイツらに何か言ってやってよ!!




「美紗って…
顔はめっちゃ賢そうやのになぁ

…ドンマイやな、うん」




チーン…。


助けを求めるように、大嶋くんに目をやると…



困ったように、苦笑い。


………うぅ。





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