蒼空~キミの名前を呼ぶ~
第4章

ひとりじゃない



手術当日。





「おはよ、美紗っ!!」


「あ、まどか! おはよ~っ!!」




いつもより少し早い朝。


蒼く晴れ渡る空は、なんだかあたしたちを安心させてくれる。





まどかの自転車に揺られ、ゆっくりとある目的地に向かう。





「おはよっ!! 斗真、大嶋くんっ!!」


「おう! おはよ!」




キラキラ太陽に反射する水面。

サラサラの砂。





目的地とは、


――――…海。




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