蒼空~キミの名前を呼ぶ~
≪蒼空side≫
ヤバい…。
めっちゃ不安になってきた…。
手術当日の朝、いつもより早く起きてしまったオレ。
頭の中は、良からぬことばかりがよぎる。
恐怖と不安。
消し去ろうとしても、消えてくれない感情に、押し潰されそうになる。
そんな時だった。
―――…♪~♪~♪~
病室に置かれた小さなテーブルの上で、オレの携帯が鳴り響いた。
こんな朝っぱらから…。
そう思いながらも、携帯を開く。
一件のメールだった。
「……ふっ」
オレは、そのメールを見て思わず笑みを溢す。