蒼空~キミの名前を呼ぶ~
そして、一枚の写真が添付されていた。
海をバックに、最高の笑顔をこちらに向けている彼女たち――…。
美紗、佐藤、燐、神崎――。
そのオレに向けたメッセージに、笑顔と同時に涙が溢れた。
「ふは…手術前に泣かせんなよ
…カッコ悪ぃだろ」
涙は溢れたけれど、不安と恐怖は既に消え去っていた。
早く…こいつらの元に帰ろう。
そう思いながらも、
こんなものを残すオレを許してほしい――…。
―――――――――――――
――――――…
「手術を開始します」
オレは、意識を手放した。
≪蒼空side、終≫